福岡の私立高、5人が無免許・免許外授業5年
2010年3月31日16時25分配信 読売新聞
福岡県柳川市の私立杉森高(鐘江茂光校長)で昨年7月まで5年3か月間にわたり、教員免許のない非常勤講師2人が授業し、教諭3人も免許外の授業を行っていたことがわかった。
県は2009年度の同校への私学助成金約3億円のうち、約4600万円を減額する方針を決め、同校に通知した。
県や同校によると、講師2人は3年間の臨時教員免許を取得していたが、更新手続きを取らず、04年度以降は期限切れの状態だった。教諭3人は免許がない別の教科の授業も行っていた。
昨年5月の内部調査で発覚。いずれも主要5科目以外で、在校生や卒業生の単位取得に影響はないという。同校は7月から新たに教諭を採用した。
鐘江校長は「学校運営の管理が不十分で反省している」と話した。県私学振興課は「教育職員免許法に違反する重大な背信行為。懲罰的な措置として減額した」としている。