高3柔道部員が死亡 合宿練習中に頭を強打

高3柔道部員が死亡 合宿練習中に頭を強打
2010.5.2 01:15 サンケイスポーツ

 1日午後3時ごろ、大分県竹田市の県立竹田高の柔道場で、練習に来ていた別の県立高3年の柔道部員上原岳洋君(17)=同県別府市=が頭を強く打ち、搬送先の病院で約9時間後に死亡した。

 竹田署によると、道場では県内7校の柔道部員が合同合宿中で、約40人が練習していた。上原君は別の部員から技をかけられて倒れた際に、頭を打ったとみられる。当時、顧問らが道場にいたかどうかは不明という。

 同署は、関係者から当時の状況を詳しく聴き、死因などを調べている。

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竹田高剣道部の熱射病死:損賠訴訟地裁初弁論 被告側、争う姿勢 /大分
毎日新聞 2010年4月23日 地方版

 竹田市の竹田高2年、工藤剣太さん(当時17歳)が昨年8月、剣道部の練習中に熱射病で死亡した事故で、両親が県などを相手取り、約8600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が22日、大分地裁(金光健二裁判長)であった。被告側の県、当時の顧問と副顧問、搬送先の病院を運営する豊後大野市はいずれも争う姿勢をみせ、請求の棄却を求めた。

 この日は、剣太さんの父英士さん(45)が意見陳述で、小さいころから弟や妹思いだった剣太さんの思い出などを語り、傍聴席からすすり泣きも漏れた。

 陳述によると、事故当日、同じ剣道部の弟(16)の目の前で、元顧問は剣太さんに1時間半休憩や水分も取らせず「もう無理です」とふらつく剣太さんに「演技じゃろうが」と言ってけったりしたという。

 弟は事故後食欲もなく、夜も眠れなくなった。英士さんは「弟が受けた深い傷は到底癒えるものではない。元顧問の停職6カ月の処分は到底納得できない」と訴えた。

 遺族側は訴状で、元顧問について「救護措置を取るべきだったのに、練習を継続させたうえ、暴行を加えて熱射病にさせた」と過失を主張している。この日、県側は具体的な反論は行わず、次回以降主張するという。【高芝菜穂子】

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