生徒資料、保護者に渡す/飯山中元講師
2011/01/16 10:00 四国新聞
香川県丸亀市の飯山中学校(大西孝司校長)で講師を務めていた男性(23)=依願退職=が在職中の昨年末、全1年生164人分の個人情報を記載した「学級編成資料」を無断で持ち出し、保護者に渡していたことが15日、分かった。男性は、「校長らから認めてもらえず、不安があった。学校を困らせようと思った」などと話したという。
同校によると、資料は教員が生徒の出身小学校から聞き取りし、氏名や長所、指導上の留意点などの情報を記載したもの。10部ほど作成して学校内で保管し、持ち出しを禁止している。
男性は昨年12月22日、1年生の保護者1人に学校外で資料を手渡した。保護者が同日、学校に連絡して返還し、事態が発覚した。
男性は2010年4月に講師に採用され、同校で勤務していた。9月以降は体調不良などを訴えて早退することがあったという。男性は事態が判明した12月22日に学校へ辞職願を提出。同31日付で依願退職となった。
同校は、ほかに情報が流出した可能性は低いとしているが、流出の経緯などについてはまだ保護者らに説明しておらず、16日にも臨時のPTA役員会を開き、今後の対応などを協議する。また、同校から市教委への報告は、事態発覚から約2週間後の1月4日で、市教委は同13日に大西校長を口頭で注意した。
大西校長は「あってはならないこと。管理責任を重く受け止めている」と謝罪した上で、「資料の管理体制を見直すなど、再発防止に努めたい」としている。