大阪府教委、不起立職員現場外さず…知事に回答
読売新聞 2012年4月21日(土)17時36分配信
入学式や卒業式で国歌斉唱時に起立しなかった大阪府立学校の教職員を巡り、松井一郎知事が現場を外して指導研修するよう求めたことに対し、府教委が、「服務規律を繰り返し何度も説明する研修くらいしか思いつかない。強行すれば民法上の不法行為にあたる恐れがある」として、研修の見送りを決め、松井知事に回答していたことがわかった。
今年の府立学校の卒業式では21校29人、入学式で2校2人の教職員が不起立だった。府教委は卒業式終了後、小中学校の教職員と合わせ32人を職務命令違反で戒告処分とし、服務規律について説明する約20分間の研修を実施した。しかし、松井知事は「ルールを破る教員は子どもに悪影響を与える。現場を外すべきだ」と府教委に求めていた。
府では同一の職務命令違反3回で分限免職の対象となる職員基本条例が4月に施行されている。