いじめ:連絡会議を設置 県全体会議が共同宣言採択 定期協議や研修会も /福井
毎日新聞 2012年8月21日(火)15時10分配信
小中高の校長や教育委員会、PTAなどの教育関係者がいじめ問題などの対応を協議する「いじめ等問題行動をなくす県全体会議」が20日、福井市田原1のフェニックス・プラザであり、いじめをなくすために関係団体による連絡会議を設置し、定期的に協議会や研修会を開催することを盛り込んだ共同宣言を採択した。
県教委や市町教委などが主催し、約400人が参加した。県教委の林逸男委員長が「いじめの兆候をいち早く察知して迅速に対応する必要がある。児童、生徒が笑顔で登校できる学校作りを推進してもらいたい」とあいさつ。その後、昨年度の小中高のいじめ認知件数が前年度比で減少傾向にあることなどが県教委から報告された。
県小学校長会会長の石田和幸・福井市立麻生津小校長は「いじめの実態把握のため、全教職員が児童の交友関係などの小さな変化を見逃さない。全校一斉の個別面談を定期的に実施し、児童の理解に努める」と、学校全体での取り組みの重要性を強調。県中学校長会会長の山岸俊一・同市立明道中校長は「学校のみでの解決に固執してはいけない。状況に応じて保護者や教委に報告し、適切な連携を図ることが大切」と意見表明した。【佐藤慶】
8月21日朝刊