いじめで秋季予選辞退 富士宮東、浜松工高 野球部員が関与

いじめで秋季予選辞退 富士宮東、浜松工高 野球部員が関与
産経新聞 2012年8月24日(金)7時55分配信

 県立富士宮東高校と同浜松工業高校で野球部員が関与するいじめがあり、両校が秋季東海地区高校野球県大会予選への出場を辞退していたことが、23日までに分かった。「不祥事があったので出場を辞退する」と県高校野球連盟に連絡があった。県教育委員会も23日の定例会で、いじめ案件として報告した。

 富士宮東では5〜7月ごろ、野球部内で1年生を複数の上級生がたたいたり蹴ったりするいじめがあった。学校側が1年生から相談を受けて発覚し、上級生を厳しく指導したため、現在はいじめは解消。1年生にけがはないという。同校の上野真司教頭は「暴力行為は絶対にあってはならないことと認識しており、状況を重く受け止めている」と話している。

 また、浜松工では4〜7月ごろ、1年生の学級内で特定の生徒をたたいたり悪口を言うなどのいじめがあり、野球部員が関与していた。学校側が指導した結果、解消したという。同校の福井一恭教頭は「いじめの芽と判断し、本人たちに反省を促した。加害者にも野球部員がいたため、県高野連に報告せざるを得ないと判断した」と話している。

 この日の定例会では、両校の事案を含めて3件のいじめが報告された。県教委では、いじめに関する報告基準の見直しを決定。今年2月に定めた市町立学校や県立学校の児童・生徒の重大指導事案の報告基準では「著しく問題がある場合」と“条件”が付いていたが、見直し後は原則としてすべて報告することとした。

 9月の県教育委員会定例会から適用される。

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