【独自】看護学校の大量退学問題 パワハラ有無、生徒らに聴き取り調査へ <ちば特 千葉日報特報部>
千葉日報オンライン 2022/5/21(土) 19:04配信
元生徒らは「正常化を求める会」設立
木更津市の木更津看護学院で生徒が大量に自主退学し、教員のパワハラを訴えている問題で、第三者による「ハラスメント調査委員会」が発足したことが千葉日報社の取材で分かった。在校生や元生徒に対し聴き取り調査を行い、年内に報告書をまとめる。一方、元生徒らは学校の「正常化を求める会」を立ち上げ、調査委の委員の開示やパワハラの事実認定などを求めていくという。
調査委は今月6日に発足。取材に対し、学校側は「6〜9月に調査し、報告書は遅くとも年内にはまとめる予定」と回答した。一方、弁護士や人権擁護委員ら4人を選任するとした委員については「公正調査の環境を維持し、関係者からの接触を避けるため公表できない」としている。
聴き取り調査の対象は、大量の自主退学があった当時の1年生(現2年生)の在校生と元生徒ら。対象者には「木更津看護学院ハラスメント調査委員会」から協力を求める文書が郵送で届いた。
本紙が入手した文書には「同学院におけるハラスメントの実態を把握すべく」面接形式の聴き取りを行う旨を通知。その上で「(委員は)同学院と利害関係のない者として推薦され、中立かつ公平な調査を行う立場」ともしている。
同じ文書は、他学年に在籍していた元生徒にも届いたとの情報もあり、調査は広範囲に行われそうだ。
一方、パワハラ被害を訴える複数の元生徒や保護者らは4月下旬、「木更津看護学院に正常化を求める会」を新たに設立。真相究明を求め、インターネットで署名を募ると同時に、調査の公正性を疑問視、委員の身元開示を求めている。
さらに、昨年8月に実施された校内の試験が「異常に高い難易度のため退学が続出した」と訴え。「教員によるアカデミックハラスメントだ」とも主張している。
同会の一人は取材に「看護を志す人の芽を摘まないでほしい。パワハラの事実を認め、学校にはきちんとした運営を求めたい」と話している。
同校では、昨年度入学した1年生38人(当時)のうち約4割に当たる15人が自主退学。複数の元生徒は「教員によるパワーハラスメントがあった」と証言した。学校側はパワハラについては否定している。