<偽装請負>正智深谷高に是正指導 東京労働局

<偽装請負>正智深谷高に是正指導 東京労働局
毎日新聞 2012年9月21日(金)19時54分配信

 埼玉県深谷市の正智深谷高校が、業務委託契約を結んでいた講師に直接指示を出して働かせていたのは労働者派遣法などで禁止されている「偽装請負」に当たるとして、東京労働局から是正指導を受けていたことがわかった。首都圏青年ユニオンなどが21日、記者会見で明らかにした。

 会見に出席した女性講師(29)は10年4月1日から2年間、同校と業務委託関係にある人材派遣会社と委託契約を結び、社会科の授業を担当した。1コマ9000円の契約で、1カ月16コマの授業をして14万4000円を受け取っていたが、ほかにも会議への出席や生徒への補講を求められるなどしていた。

 東京労働局は14日、同校と人材派遣会社に是正指導を出した。正智深谷高校は「業務委託と派遣契約の違いを認識していなかった」とコメント。委託契約を結んでいた13人の講師を派遣契約に切り替えたという。【市川明代】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする