逗子ストーカー殺人 執行猶予中に大量メール…「警察動いてくれない」
産経新聞 11月10日(土)7時55分配信
神奈川県逗子市で元教員の男が元交際相手でデザイナーの三好梨絵さん(33)を刺殺後に自殺した事件で、三好さんが男から大量のメールを送られた際、女性カウンセラーに「警察が動いてくれない」と不安を何度も訴えていたことが9日、カウンセラーへの取材で分かった。
三好さんから相談を受けていたのは、ストーカー被害者らを支援しているNPO法人「ヒューマニティ」の小早川明子理事長。三好さんから初めて連絡があったのは、三好さんに脅迫メールを送ったとして県警逗子署が脅迫容疑で小堤英統(こづつみ・ひでと)容疑者(40)を逮捕した直後の昨年6月だった。三好さんは「(小堤容疑者が)起訴されるかどうかが心配」などと悩んでいたといい、小早川さんは、起訴されるように捜査当局に継続して訴えることや、起訴されなかった場合の対応をアドバイスした。
小堤容疑者は同署からストーカー規制法に基づいて警告を受け、脅迫罪で起訴され、同9月に懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。しかし、今年3月以降、三好さんに大量のメールを送りつけてきたため、小早川さんに「どうすればいいのか分からない」と相談。執行猶予中の行為だったこともあり、小早川さんは三好さんに再度、警察に行くように助言した。
三好さんはその後、小早川さんに再度電話し、「警察に相談しても、ストーカー規制法に当たらないといわれ、動いてくれない」と不安を打ち明けたという。
小早川さんは「ストーカー行為をしている男から1日に何通ものメールが送られてきたら、不安になるのは当然。執行猶予中の行為でもあり、法律に触れないので何もできなかったという警察の対応には問題があると言わざるを得ない」と話した。