石川・加賀市のいじめ判決、市が控訴しない方針

石川・加賀市のいじめ判決、市が控訴しない方針
読売新聞 2012年11月21日(水)20時26分配信

 石川県加賀市の小学校低学年の女児が、同級生からいじめを受けて心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、同級生3人の親と市に約703万円の支払いを命
じた金沢地裁小松支部の判決について、加賀市の寺前秀一市長は21日、市議会で控訴しない考えを明らかにした。

 控訴期限は26日。金沢地裁によると、同級生の保護者側と、いじめを受けたとする女児側は21日夕現在、控訴はしていないという。

 同市教育委員会の石橋雅之委員長は同日、市役所で記者会見し、「裁判の継続は双方の児童にとって精神の安定的成長に支障を及ぼしかねず、控訴を見送りたい」と説明した
。判決で、当時の担任教諭の責任が認定された点について、「指導を徹底していなかった点もあり、今後はこのようなことがないよう、更なる徹底を図っていく」と述べた。

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