(朝鮮日報日本語版) 「TOEIC満点」 英語講師、偽造成績表でPR

(朝鮮日報日本語版) 「TOEIC満点」 英語講師、偽造成績表でPR
朝鮮日報日本語版 2015年7月7日(火)11時15分配信

 「修学能力試験(日本の大学入試センター試験に相当)外国語領域で満点、TOEICでも満点の990点を取った最強の実力者が伝授するTOEIC文法!」

 韓国最大手の英語学校でホームページに紹介されたA講師(39)の7月講座のPRだ。A講師はこのPR文と共に、5月に発行された自身のTOEIC満点(990点)の成績表写真を「証明」としてアップした。A講師はほかにも、ホームページの講師紹介欄で自身を「TOEIC 990点満点講師」と紹介、昨年6月に受験したTOEIC満点の成績表写真も掲載した。

 しかし、この2つの成績証明書はどちらも偽物だった。成績証明書は受験した年が違うのにもかかわらず、発行番号が同じだった。TOEICの成績表発行番号は、成績表に成績と一緒に出力される固有の番号で、試験の成績表ごとに異なる。このため、発行番号は成績表の真偽を見極める目安になる。

 本紙が韓国のTOEIC試験主管会社「YBM時事」から提供された成績表真偽確認機能を使い、A講師の成績表を確認したところ、成績表は昨年のものも今年のものも「要請された資料は検索できない」という結果だった。これは、Aさんが成績証明書に表記された回の試験を受験した事実がないことを意味する。2つの成績証明書はどちらも偽物だったのだ。

 その英語学校もこのほど、内部調査でA講師の成績表が偽造されたものだったことを確認した。この学校の関係者は「A講師は受講希望者を集めるため二度にわたり成績表を偽造したことを確認、本人も認めた。A講師に対し懲戒処分を検討している」と語った。学校側は現在、仁川地域支社で勤務するA講師の講義の受講生、あるいは受講申請者に対し、返金することを発表した。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする