中1の両手足に結束バンド NPO理事長を逮捕監禁容疑で再逮捕
毎日新聞 2022/9/8(木) 14:57配信
男子中学生の身体を「療育」と称して拘束・監禁したとして、福岡県警は8日、障害者支援を掲げる福岡市のNPO法人「さるく」理事長、坂上慎一被告(57)=同市早良区、別の事件を巡り逮捕監禁罪で起訴=を逮捕監禁容疑で再逮捕した。調べに「おおむね間違いありません」と容疑を認めている。
再逮捕容疑は知人女性と共謀し、2017年10月6日午後8時過ぎ、同県大野城市に住む当時13歳で中学1年だった男性の自宅を訪れ、「お前、動くな」「抵抗するな」などと言って男性の両手足を結束バンドで縛り、両目に粘着テープを貼って車で連行。坂上容疑者の自宅など同県内の複数の箇所を連れ回し、同8日午後5時ごろまで監禁したとしている。
県警によると、男性が学校で同級生に嫌がらせをしていることなどに悩んだ保護者が、14年ごろから坂上容疑者に相談。坂上容疑者は状況を改善できるなどと約束し、保護者は3日間の報酬として約60万円を支払った。保護者は事件後、坂上容疑者の「療育」のやり方に不信感を覚え、相談するのをやめたという。
関係者によると、坂上容疑者は08年6月にさるくを設立し、旧姓の「長瀬」名義で活動。子供の問題行動に悩む保護者と契約し、改善を図る事業を10年以上続けている。17年以降は同県久留米市などで障害者支援施設も運営していた。
県警は22年7月20日、坂上容疑者が支援者の小学校教諭と共謀し、長崎県に住む中学生だった男性を同様の手法で監禁したなどとして逮捕。福岡地検は8月10日、逮捕監禁罪で坂上容疑者と教諭を起訴していた。福岡県警は同様の被害を約10件確認しており、裏付け捜査を進めていた。【佐藤緑平】