研究不正発表:山形大医学部教員、学会で発表 共同研究者の告発で発覚 /山形
毎日新聞 2012年12月14日(金)12時21分配信
山形大医学部の30代の男性教員が留学先の米国で行った研究の実験結果から、都合の良いデータだけを選択し、帰国後に研究成果として学会で発表していたことが山形大の調査で13日までに分かった。学会発表時、共同研究者の名前も加えていなかった。
山形大によると、男性教員は10〜11年に留学。帰国後の学会での発表後、この研究の共同研究者からの告発を受けて発覚。山形大は今年5月から調査を行った結果、「データの一部改ざん」などにあたる不正行為と判断し、ホームページで公表した。
山形大によると、教員は不正を認めている。発表は既に取り下げられ、学会からも注意を受けたという。
結城章夫学長は「誠に遺憾。真摯(しんし)に受け止め、研究者倫理のより一層の徹底を図っていきたい」とコメントしている。【前田洋平】
12月14日朝刊