<浜岡原発>中部電子会社、安全審査委員の教授に多額寄付

<浜岡原発>中部電子会社、安全審査委員の教授に多額寄付
毎日新聞 2012年5月11日(金)13時15分配信

 中部電力が停止中の浜岡原発(静岡県御前崎市)の津波対策として建設している防波壁をめぐり、11年度に安全審査の第三者機関委員を務めた名古屋大教授が06〜08年度に、中部電の関連会社や団体から計1140万円の寄付を受けていたことが11日明らかになった。法的には必要のない自主的な審査だったが、中部電は静岡県に「対策は安全」と説明する根拠にしていた。

 寄付を受けていたのは名大大学院工学研究科の中村光教授(48)。中部電子会社の電気設備業「シーテック」と「中部電力基礎技術研究所」(現中部電気利用基礎研究振興財団)から受け取っていた。中部電によると、公募した研究への助成や委託した業務への対価だという。

 中部電は浜岡原発の津波対策で「地震予知総合研究振興会」(東京)に評価を依頼。同会は専門家による検討委員会を設置し、中村教授はメンバーの一人だった。委員会は昨年7月〜今年3月に開かれ、対策は安全性が保たれていると結論。中部電は3月末に静岡県に伝えた。

 中部電広報は「検討委員会の人選に当社は関与していない。津波対策の安全性の最終確認は国がするものと思っている」と説明。中村教授は毎日新聞の取材に「あくまでも技術者としての倫理観に基づいて適正な判断を下しており、(寄付の)影響はない」と話している。【森有正】

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