通信アプリを使って愛好家に人気のミニバイクを売ると偽り現金をだまし取ったとして、兵庫県警葺合署は15日、詐欺の疑いで神戸市中央区に住む中学2年の少年(14)を再逮捕した。 再逮捕容疑は、同市西区に住む中学3年の少年(15)と共謀し、LINE(ライン)のオープンチャットでバイクを販売すると虚偽の情報を載せ、8月3日に同市兵庫区の路上で、前橋市のトラック運転手の男性(23)から現金7万円をだまし取った疑い。容疑を否認しているという。 同署によると、売るとだましたバイクは「ホンダ NSR50」。2人は路上に駐車されていた他人のNSR50を無断で撮影し、所有者を装ってラインに写真を載せていた。トラック運転手の男性は路上で中3の少年と会い、現金を手渡してバイクを持ち帰っていた。 中3の少年は2日後の8月5日にも共謀し、フリーマーケットアプリで別のミニバイク「ホンダ モンキーR」を売ると偽り、同市中央区の路上で静岡県袋井市の自営業の男性(56)から現金5万円を詐取しようとした詐欺未遂容疑で同6日に逮捕された。 少年と男性が駐車されていたモンキーRを前に会って話しているところ、所有者が現れて少年を問い詰めたため、売買がうそと分かったという。 この少年が「指示された」と話すなどし、同署は同26日、事件を主導したとみている中学2年の少年を同容疑で逮捕した。