“統一教会”韓鶴子総裁が出頭…特別検察の聴取に供述拒否せず 尹前大統領夫妻への“金品供与”は?政権との接点や“直接指示”が焦点

関係者に手を引かれながら報道陣の前に姿を見せた女性。 17日、韓国の特別検察に出頭した旧統一教会の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁です。 旧統一教会・韓鶴子総裁: (Q.金建希(キム・ゴンヒ)氏にネックレスとカバンを渡すように言いましたか?)雨が降るのにご苦労さまです。後で聞いてください。 尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領夫妻を巡る事件などに関与した疑惑が持たれていて、17日、任意の事情聴取に応じたのです。 世界に数百万人の信者がいるとする旧統一教会。 そのトップである韓総裁への疑惑が浮上したのは、8月に教団の元幹部が起訴されたことがきっかけでした。 元幹部が尹錫悦前大統領の妻・金建希被告に金品を贈り、支援を求めたとされるこの事件の捜査で、元幹部は「韓総裁らの決裁を受けて行ったことだ」と主張。 これにより、教団ぐるみで関与していた疑惑が浮上したのです。 韓総裁は8月、信者向けに関与を否定しました。 捜査を進める特別検察官は韓総裁に対し、9月8日から15日にかけて3回にわたり出頭するよう要請。 しかし、教団側は韓総裁の健康上の理由を挙げ、全て拒否しました。 これに対し特別検察官は、韓総裁への圧力を強めようと拘束令状を請求する可能性を示唆。 教団側はこれを受け、韓総裁が17日に出頭すると明らかにしたのです。 一方、取り調べが行われる特別検察官事務所の周辺では、捜査の進展を求める市民が「詐欺師を拘束して捜査しろ!」と訴えました。 そして、多くの報道陣が集まる中で韓総裁が出頭。 特別検察による聴取が始まったのです。 韓総裁はこれまでの聴取に応じていて、供述を拒否してはいないということです。 また聴取を受けている間、建物の地下には旧統一教会が用意した救急車が待機していることも分かりました。 今後の捜査の焦点は、尹前政権との接点や韓総裁が直接指示をしていたのかどうかなど。 韓国メディアは、特別検察が韓総裁の逮捕状を請求する可能性があることを示唆したと伝えています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする