自宅玄関で「はよ金払ってサインせえや」 害虫駆除依頼の男性から現金33万円脅し取る 恐喝と強要疑いで水道工事作業員の男2人逮捕

害虫駆除を依頼してきた20代の男性に対し、「はよ金払ってサインせえや」などと言って現金33万円を脅し取ったなどとして業者の男2人が再逮捕されました。 恐喝と強要の疑いで逮捕されたのは、いずれも神戸市に住む「近畿住宅設備」の水道工事作業員・増田拳志郎被告(27)と牧谷龍真被告(26)です。 2人は今年6月の夜、害虫駆除を依頼してきた大阪府内に住む20代男性の自宅玄関で、「はよ金はらってサインせえや」、「ちゃんとサインして金支払わな、携帯は返さん」などと脅迫。 現金33万円を脅し取った上で、「はよサインしろ。これ以上時間かかるなら延滞料金払ってもらう。営業妨害で警察呼ぶぞ」と申し向けて契約書に無理やりにサインをさせた疑いが持たれています。 警察によりますと、自宅にゴキブリが現れて困っていた男性がネット検索をしたところ、被告らの広告にたどり着き、「相談見積もり調査は無料」といった文言を確認して男性がメールで依頼をしました。 ところが、メールを見て男性宅に来た増田被告らは「現状を確認するだけでも数万円かかる」「キッチンの下の水道管のつまりによって虫が繁殖している。このままでは他の階の人に迷惑がかかるからすぐに直した方がいい。合計で数十万ほどかかるが今いくら出せるんや」などと男性を問い詰め、男性が「30万」と答えると「33万円でどうにかしてやる」などと話したということです。 男性がコンビニエンスストアなどのATMで現金をおろして被告らの元へ戻る途中、水道関係の仕事をしている友人に電話で相談。 友人が被告らとそのまま電話で話をすることになり、携帯電話を被告らに渡したところ、電話が終わっても携帯を男性に返さず、契約書へのサインや金の支払いを強要したとみられます。 警察は2人の認否について明らかにしていませんが、匿名・流動型犯罪グループが関わっている可能性もあるとみて実態解明を進めています。 増田被告と牧谷被告は今年7月、別の水道工事会社「西日本住宅設備」の従業員として、トイレの修理依頼をした男性から現金やスマートフォンを脅し取った疑いでも逮捕・起訴されています。

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