1300万円の詐欺事件、かけ子や指示役など男3人を容疑で逮捕 別事件の押収スマホ解析で発覚

警察官らになりすます特殊詐欺で現金約1300万円をだまし取ったとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と加古川署は18日までに、詐欺の疑いで兵庫県加古川市の自営業の男(33)ら3人を逮捕した。 ほかに逮捕されたのは、神戸市兵庫区の会社員の男(34)と加古川市の無職の男(32)。同隊は無職の男が被害者に電話をする「かけ子」役で、自営業の男が指示役、会社員の男がかけ子に場所を提供する役割を担っていたとみている。 3人の逮捕容疑は何者からと共謀して3~4月、鹿児島県出水市の女性(91)に対し、電話会社職員をかたる無職の男や警察官を名乗る何者かが「携帯電話が不正契約され、暴力団に使われている。犯罪に関与した疑いがあり、口座から払い戻した現金の紙幣を調査する」などと話し、計1319万円をだまし取った疑い。同隊は3人の認否を明らかにしていない。 同隊によると、県警が別の事件で無職の男を逮捕し、押収したスマートフォンの解析などから特殊詐欺事件への関与が発覚。秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で自営業の男とみられるアカウントとやりとりし、かけ子の指示を受けていたとみている。 この事件では、被害女性がだまされたふりをし、女性宅へと現金を受け取りに来たマレーシア国籍の男(26)が4月1日、鹿児島県警に詐欺容疑で現行犯逮捕されていた。同隊は自営業の男はかけ子への指示役で、さらなる上位者がいるとみて調べるという。 無職の男はほかにも特殊詐欺事件にかけ子役として関与した疑いがあるとして、これまでに詐欺などの容疑で逮捕され、神戸地検姫路支部が詐欺罪で起訴していた。

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