NHK大阪放送局は18日、同局内で「定例会見」を行い、今月3日に逮捕された俳優・清水尋也容疑者について言及した。 清水容疑者は麻薬取締法違反の疑いで警視庁薬物銃器対策課に逮捕された。同局制作の連続テレビ小説「ばけばけ」(29日放送開始)への出演が予定されていたが、逮捕されたことで出演取りやめが発表されていた。 同局・森田正人局長代行は「所属事務所のお申し出があって、双方同意の上で出演を取りやめました。詳しい制作過程についてはお答えしておりません。9月29日のスタートは変えずに進められると現場から聞いております。清水さん(の出演)に関しては、まだ発表もしていない段階でした」と説明した。 同局では、2020年4月から朝ドラも含めて主な出演者に対して「違法薬物とか反社会的勢力と関わりがない」という誓約書の提出を求めているという。 ところが、「今回、清水さんについては、対応に漏れがあって、提出を依頼できていなかった。直接お会いして誓約書をいただくというものなので、会えないと依頼できない。そういうことは言い訳にはならないが、きちんと取るべき誓約書が取れていなかったということは、現場には再発防止を指示しています。ちなみに『ばけばけ』の出演者、全員から誓約書をいただいております」と話した。 仮に誓約書がなかった場合でも「薬物を使用していたとか、反社会的勢力と関わりがあったと分かれば、NHKとして総合的に判断して出演の可否を決めるということになると思います」。 清水容疑者に対し、損害賠償を請求するのか問われると「個別の対応についてはお答えを差し控えさせていただきます。必要に応じて適切に対応していくということになると思います」と答えた。