旧統一教会総裁 逮捕状審査でも容疑否認=「政治に関心ない」

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前政権を巡る政教癒着疑惑に絡み、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁が22日午後、自身の逮捕状発付の是非を判断する審査を終えた。約5時間に及んだ審査で韓氏は「韓国の政治に関心はなく、政治について知らない」と強調したという。 同氏は「私は超宗教的指導者で世界に平和を伝えるために一生をささげてきた」などと、これまでの宗教活動について話した。また、かつて家族だった者がしたことで国中を騒がせて申し訳なく思っていると述べたという。 韓氏と教団側は逮捕・拘束された元幹部による個人的な逸脱行為であり、教団の介入はなかったと主張している。 韓氏は17日の任意の取り調べに続き、この日も容疑をおおむね否認。「私が責任者なので、これまでと同様に今後も捜査に協力する」と、拘束の必要はないと訴えた。 韓氏は裁判所の判断が出るまで拘置所で待機する。逮捕状が発付されれば、そのまま収監される。 尹前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チーム特別検察官側は18日、政治資金法違反、請託禁止法違反、証拠隠滅教唆、業務上横領の四つの容疑で韓氏の逮捕状を請求した。 韓氏は教団の元幹部(逮捕・起訴済み)と共謀し、2022年1月に尹前大統領の側近の1人である最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、尹政権による教団への支援を求めた疑いが持たれている。同年4~7月には高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金建希氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑いなども持たれている。

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