【ソウル時事】韓国のソウル中央地裁で24日、資本市場法違反やあっせん収賄罪などに問われた尹錫悦前大統領夫人の金建希被告(53)の初公判があった。 金被告側は罪状認否で「起訴事実を全て否認する」と述べ、全面的に争う構えを見せた。 6月の李在明政権発足後、政府から独立した立場で金被告の疑惑を捜査する特別検察官が任命され、追及が急速に進められた。金被告は8月に逮捕、起訴されている。 特別検察官によると、金被告は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から高級バッグなどを不正に受領。また、輸入自動車販売会社の株価を操作し、不当な利益を得た。 金被告の弁護人は、旧統一教会側から「かばんなどの物品を受け取った事実はない」と主張。株価操作に関しては、過去に「嫌疑無しの決定が下された」と訴えた。尹前大統領と共謀し、世論調査結果の無償提供を受けた政治資金法違反の罪にも問われているが、これについても否定した。