【09月25日 KOREA WAVE】韓国で過去に2度、交通事故で人を死亡させた70代の男性が、無免許のまま再びトラックを運転していた事実が明らかになり、地域社会に衝撃を与えている。 韓国MBCの報道によると、2025年4月、慶尚南道昌原で自転車に乗って帰宅中だった70代の住民が、後方から走ってきたSUVに追突され死亡した。運転していたのは被害者の家からわずか100メートル離れた場所に住む男性だった。 警察の調べの結果、加害者の血中アルコール濃度は免許停止水準の0.036%で、飲酒運転による事故だったことが判明した。さらにこの男性は過去にも車の運転で死亡事故を起こした経歴があった。 しかし検察は「逃亡の恐れがない」として、警察が請求した逮捕状を棄却し、男性は釈放された。その後も運転を続け、免許が取り消された状態にもかかわらずトラックを運転していた。しかも被害者女性の家族が住む同じ村で平然と車を走らせていたという。 被害者の娘は「(加害者が)窓を全部開けて、笑いながらこちらを見つめて車で通り過ぎた。本当に信じられず、胸が張り裂けそうだった」と憤りを語った。 専門家は「逮捕状を検討する際、逃亡の恐れだけでなく再犯の危険性や可能性をより慎重に判断すべきだ」と指摘している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News