福井県福井市を拠点に近隣府県で悪質な住宅リフォーム工事の契約をしたとして、福井県警福井南署と県警組織犯罪対策課は9月25日、特定商取引法違反(不備書面交付)の疑いで千葉県成田市、無職の男(26)と千葉市、飲食店従業員の男(25)を逮捕したと発表した。同課によると、容疑者の1人は「ライバル業者の少なそうな福井に来て営業をしていた」と供述しているという。 2人の逮捕容疑は他の者と共謀するなどして2024年1月15日から2月18日までに、福井市や越前市の50~70代の男女宅を訪問し屋根瓦の補修や便器取替工事などの契約を結んだ際、偽名を書いた契約書を交付した疑い。また秋元容疑者は2023年11月8日、福井市内の70代男性宅を訪問し屋根補修工事の契約を結んだ際、偽名を書いた契約書を交付した疑い。 2025年8月21日から9月18日にかけて2人を3度逮捕した。同課は2人の認否を明らかにしていない。 同課によると、2人は福井市に事業所を構え、リフォーム業「暮らし未来」という会社を名乗り訪問営業していた。福井を含め石川や滋賀県、京都府で20件以上の工事を行い、計1700万円以上を売り上げたという。10人以上のメンバーがおり、入れ替わりもあったとみられることから匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の可能性も視野に捜査している。