ワンボックスカーにケーブルカッターを隠し持っていたとして、警視庁捜査3課は26日、金属盗対策法違反の疑いで、いずれも中国籍で職業不詳、蘇照文容疑者(35)=東京都昭島市、于荊容疑者(40)=千葉県八街市=を書類送検した。蘇容疑者は「知らなかった」と否認し、于容疑者は「盗むために持っていた」と認めている。同課によると、今月1日に施行された同法での摘発は全国初という。 書類送検容疑は、9月24日午前、千葉県八街市で、乗っていたワンボックスカーの車内に約80センチと約60センチのケーブルカッター2本を隠し持っていたとしている。 同課によると、7月上旬に東京都東村山市の解体工事中のパチンコ店に侵入して銅線約330キログラム(時価計約35万円相当)を盗んだとして、捜査員が今月24日に建造物侵入と窃盗の疑いで2人を逮捕しようとした際、土嚢(どのう)袋に入れて隠すなどしていたケーブルカッターが見つかったという。2人のほか、中国籍の女(39)も同容疑などで逮捕された。 金属盗対策法では、長さ45センチ以上のケーブルカッターなど、銅線を切断できるサイズの工具を隠し持つことを禁止している。