息子を名乗る男から電話 「脱税で逮捕される…」 “だまされたふり”して受け子逮捕に協力 「半分引っかかった」80代男性が語る詐欺の手口

だまされたふり作戦に協力した男性が、詐欺の手口を語りました。 (愛知県小牧警察署 林正仁署長) 「感謝状。適切な対応により特殊詐欺事件の犯人逮捕に貢献されました」 きのう、警察から感謝状を贈呈されたのは、愛知県小牧市に住む80代の男性。 (詐欺電話を受けた 80代男性) 「息子の名前をかたった男が電話をかけてきた。『高校の同窓会のはがきが来てないか?』」 8月、息子を名乗る男から自宅に電話がかかってきました。 (80代男性) 「(電話の)声がおかしかった。息子の声じゃなかったので『どうしたんだい?』と言うと『風邪をひいた』と」 ■受け子として来たのは19歳の男 すると翌日… (犯人グループ) 「税金の申告漏れで700万円支払う必要がある。支払わなければ逮捕される」 その後、息子のほか弁護士や証券会社社員を自称する男らからも電話があり、「脱税で逮捕される」というのです。 (80代男性) 「午後3時までに金を用意しないと逮捕されてしまうから、逮捕はまずいなと」 男性は指示に従い、銀行をはしごして現金を集めましたが、不審に思い警察に相談。相談を受けた警察は“だまされたふり作戦”を決行し、受け子として男性の自宅にやって来た19歳の男を現行犯逮捕しました。 (80代男性) 「全然人相が悪いとかではない。今の若者という感じだった」 ことし愛知県内で起きた特殊詐欺の被害額は約50億円。すでに去年1年間の額を大幅に上回っています。 (80代男性) Q.だまされないためには? 「疑ってかかるというかな。特に僕らみたいな年寄りは。秘訣はないね。僕も半分引っかかっているから」 警察は少しでも詐欺と疑われる場合は、速やかに相談するよう呼びかけています。

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