血だまりを洗い流して証拠隠滅か 逮捕前に容疑者が語った事件の様子【むかわ町死体遺棄事件】「生きたまま彼を返してほしい」」死亡男性の婚約者は悲嘆

札幌市の男性がむかわ町で遺体で見つかった事件について28日、逮捕された男は逮捕直前、事件の様子を生々しく語っていました。 29日、身柄を検察庁に送られたのは、札幌市白石区の無職、齊藤朋世容疑者(52)と渡邊斉容疑者(68)です。 きっかけの事件は、渡邊容疑者の自宅の前で起きました。 逮捕前、その様子を渡邊容疑者が北海道放送のカメラの前で語っています。 渡邊斉容疑者(8月) 「大上がこっち、西村がこっち、俺がここで包丁をこう」 「何かを取り上げようとしたときに、血が出て、初めて包丁だとわかった」 8月、札幌市白石区の路上で、西村隆行さん(55)が大上文彦容疑者(49)に包丁で刺された後、行方不明になりました。 48日後、むかわ町の山中に埋められた遺体で見つかりました。 警察は、死体の遺棄に関与したとして、大上容疑者と梅津悠希容疑者(36)を逮捕。 そして、証拠隠滅の疑いで28日逮捕されたのが、渡邊容疑者と齊藤容疑者です。 ■事件当日の動き(取材に基づく) 渡邊容疑者の自宅にいた齊藤容疑者。 大上容疑者が強引に連れて行こうと「てめえコラ」などと怒鳴り、押しかけました。 渡邊斉容疑者 「(齊藤容疑者がおびえている感じはありましたか?)怖いという思いはあったよ。怖いと言っていたよ」 齊藤容疑者は、助けを求めるため、西村さんに連絡。 駆け付けた西村さんは、大上容疑者と口論になり、渡邊容疑者の自宅前で包丁で刺されたのです。 しかし、渡邊容疑者と齊藤容疑者は、救急車を呼ぶことも警察への通報もしません。 さらに、路上にできた血だまりを水で洗い流し、凶器の包丁を自宅に保管した後、大上容疑者に持ち帰らせたのです。 渡邊斉容疑者 「警察にも言ったけど、俺は関わりたくないから、聞く耳ってないわけ。要は聞きたくないわけ」 渡邊容疑者と齊藤容疑者は、調べに対し「事実は間違いない」が「証拠隠滅のつもりはなかった」と容疑を否認しています。 ■被害者・西村さんの婚約者が取材に応じる 西村さんの婚約者 「刺して出血死(出血性ショックが死因)だったから、刺してすぐ本当に病院の前に置いてくれればまだ生きてたのに。何でそこまでするのかと大上に聞きたい。本当のこと言って、きちんと罪を償ってほしいです。本当に…返してほしいですね。私のもとに。生きたまま彼を」 既に4人が逮捕されたこの事件。 捜査本部は、死体遺棄に関し、ほかにも共犯者がいるとみて調べを進めています。

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