「RMT」や「闇バイト」はダメ! 警察がオリジナルゲームでアピール【TGS2025】

ゲームをプレーしたりSNSでコミュニケーションを取ったりするのは楽しいけれど、そこには危険も潜んでいる。東京ゲームショウ2025の一般公開日では警視庁、千葉県警、神奈川県警が共同でブースを構え、「RMT」の危険性やネットのセキュリティ、闇バイトについてゲームなどを通じて教えてくれる。 ブースに設置されたパソコンでは、神奈川県警察による『闇バイト疑似体験ゲーム』と、千葉県警察による『INTERNET SECURITY QUEST』を遊べる。例えば『闇バイト疑似体験ゲーム』は、闇バイトに誘われて応じてしまうとどうなるかを体験できる。『INTERNET SECURITY QUEST』はクイズなどでインターネットのセキュリティーについて学べる。どちらも短時間でプレー可能だ。 今やゲームはネットに接続して遊ぶことが当たり前。プレーだけでなく、アイテムに課金したり、ゲームを通じて知り合った仲間とゲーム内のチャットやSNS、メールでやりとりしたりしている人は多いだろう。 しかし、偽メールや偽サイトでクレジットカード情報や個人情報などを盗む「フィッシング」、盗んだIDやパスワードによる「アカウント乗っ取り」、SNSなどでの「偽情報流布」や「犯罪実行者募集(闇バイト)」、コンピューターウイルスに感染したと思わせて金銭を要求する「サポート詐欺」など、ネット上には危険も潜んでいる。 TGS2025に出展した目的は、主に来場者に多い若年層に向けて、こうしたさまざまな犯罪行為・不正行為を周知すること。“知る”ことで被害に遭わないように注意しやすくなるし、知らず知らずのうちに犯罪行為に加担することも防ぎやすくなる。 ゲームに関わるものとしては「RMT」も大きな問題だ。RMTはリアルマネートレードの略で、オンライゲーム会社が禁止している方法で、アカウント、キャラクター、ゲームアイテム、ゲーム内仮想通貨などを現実の通貨で売買すること。「不正課金」「課金代行」「育成代行」といった言葉で報じられることもある。 こうした行為は、たとえ法律上問題がない場合で、ゲームの利用規約違反の行為であれば、それを理由にゲームアカウントが停止されたり、預けたアカウントがパスワードを変えられて返ってこなかったりといったトラブルにつながる。 また、RMTを行う業者はアイテムや仮想通貨を不正や違法行為で入手していることが多く、それを利用することは犯罪に加担することになりかねない。依頼したプレーヤーが逮捕される可能性もある。RMT業者に接触したことがきっかけで闇バイトに誘われて巻き込まれるといった、犯罪行為の入り口にもなっている。 ゲームは楽しく、かつ安全に遊びたいもの。そのためにも、こうした行為にはくれぐれも手を出さないように心がけたい。 (文・写真/湯浅 英夫) 日経Gamingでは「東京ゲームショウ2025」に関する情報を発信中です。ぜひご覧ください。 ・日経Gaming https://xtrend.nikkei.com/sp/gaming/ ・東京ゲームショウ特設サイト https://xtrend.nikkei.com/sp/tgs/

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