福山雅治主演の連続ドラマ「ラストマンー全盲の捜査官ー」を映画化した『映画ラストマン -FIRST LOVE-』(12月24日公開)。本作より、ロウン、月島琉衣、寛一郎らの出演が明らかとなった。 本作は、福山演じる全盲のFBI捜査官、皆実広見と、大泉洋演じる孤高の刑事、護道心太朗が凸凹バディを組んで難事件を解決していく痛快バディドラマ。皆実は過去のある事故がきっかけで両目の視力を失うが、FBIで“事件を必ず終わらせる最後の切り札=ラストマン”と呼ばれ、数々の事件を解決してきた。そして交換留学生としてアメリカからやって来た皆実のアテンド役を命じられたのが、犯人逮捕のためには手段を選ばない心太朗。肩書も性格も全く異なる2人だったが、徐々に力を合わせて事件を解決する“無敵のバディ”へと成長していく。ドラマ後半では皆実と心太朗の過去の因縁が明らかになり、2人が実の兄弟だったという衝撃の事実が判明する。その悲しくも感動的なラストに、視聴者からは絶賛の声が寄せられていた。 ドラマのレギュラーキャスト続投や、皆実の“初恋の人”役として宮沢りえが出演することでも話題沸騰の本作。今回、無敵バディが立ち向かう事件にかかわる新キャストの情報が解禁となった。 皆実と同じ交換研修プログラムで警視庁に派遣され、皆実をライバル視するFBI捜査官、クライド・ユン役を演じるのは韓国出身の人気俳優ロウン。皆実の初恋の人であるナギサ・イワノワの娘、ニナ・イワノワ役には『山田くんとLv999の恋をする』(25)などに出演する新進気鋭の若手女優、月島。ナギサを狙うテロ組織の最高幹部グレン・アラキ役には「グランメゾン東京」やNHK連続テレビ小説「ばけばけ」など話題作への出演が続く寛一郎。CIA情報収集担当官のトニー・タン役には「キャスター」などに出演の谷田歩。北海道警、SP班の旗本文則役には『怪物』(23)などに出演する黒田大輔。さらに、「仮面ライダーガッチャード」の熊木陸斗、「極悪女王」の鴨志田媛夢ら注目の俳優陣がキャスティングされている。 日本の映像作品初出演となるロウンは「日本の作品に出演することは自分にとって新しいチャレンジでしたが、異なる言語、文化圏でお芝居ができればと思っていたので楽しみでした」とコメント。「福山さん、大泉さんをはじめとする尊敬できる先輩や、永瀬さんのような友人ができてうれしかったです」と、すぐにラストマンチームに溶け込み、充実した撮影であったことも明かしている。 彼が演じるユンについて東仲プロデューサーは、「ユンは皆実にも匹敵するような、気の強い役どころ。ロウンさんはお芝居の上手さはもちろん、圧倒的なチャーミングさとカッコよさで人を魅了するものを持っていて、この役をできるのは彼しかないと思い、オファーさせていただきました」とキャスティング理由を語っている。 また、二ナ役については「過酷な状況のなかでも、強い気持ちを持って立ち向かう人物で、とても難しい役です。そんななか、1番の決め手は月島さんの目の強さでした」とコメント。対して、月島は「撮影をずっと楽しみにしていたものの、始まったばかりの頃は少し緊張してました。そんな私にそっと寄り添ってくださった母親役の宮沢りえさんの優しさは、ニナとしても私としても現場にスッと溶け込むことができました」と語っている。 さらに、アラキ役について東仲プロデューサーは、「アラキは単なる敵というわけではなく、ほとんど描かれませんが、彼自身色々なバックボーンを抱えています。寛一郎さんはそういった背景も感じさせることができる方」と説明。寛一郎も「アラキは謎の組織の最高幹部で、最初脚本を読んだ時は気性が荒いタイプを想像していたのですが、監督と話して逆に物静かな方が怖く見えるんじゃないか、ということでキャラクターを作っていきました」と、役作りの過程を振り返っている。 トニー役の谷田は「実際にアメリカではそういう捜査官も実在していましたし、自分たちが普段不可能だと思っている事も、案外ファンタジーでもSFでもなくリアルで可能以上の結果を残しているのかも知れません。なのでこの物語が映画やドラマの嘘では無く、在る世界なんだと思って観てくれるとより楽しめる作品になっていると思います」とし、旗本役の黒田も「現場がとても過酷な時でも気持ちの良い雰囲気でしたので、完成がとても楽しみです。福山さん、大雪原で大変な時にスライディングして顔に雪をたくさんかけてしまって、すみませんでした」とコメント。 五十嵐役の熊木は「現場では次のシーンのためにスタッフさんたちが雪かきをしていたのですが、率先して雪かきをされていた大泉さんに黒田大輔さんが『このお仕事は長いんですか?』と無茶振りを(笑)。そこから即興コントのようなやりとりが始まり、しばらく盛り上がっていたことが強く印象に残っています」と撮影時のエピソードを思い返す。さらに、道警SP役の鴨志田は「本作も皆実と護道の掛け合いが面白いんですが、『この台詞を福山さんが言うんだ』とクスッと笑ったシーンがあり、お客様の反応が楽しみです」と出演者ならでは見どころを上げている。 豪華キャスト陣の競演にも注目の『映画ラストマン -FIRST LOVE-』。続報に期待してほしい。 ■<コメント> ●ロウン(クライド・ユン役) 「日本の作品に出演することは自分にとって新しいチャレンジでしたが、異なる言語、文化圏でお芝居ができればと思っていたので楽しみでした。撮影を通じて、福山さん、大泉さんをはじめとする尊敬できる先輩や、永瀬さんのような友人ができてうれしかったですし、北海道のとても美しい環境のなかで撮影ができたことも幸せでした。『映画ラストマン』は家族や友だち、恋人など、愛する人たちと年末年始に楽しめる作品だと思います。ユンは、自信家で成功への情熱溢れる人物ですが、彼がこの物語のなかでどのように変化していくのか、ぜひ注目して見ていただけるとうれしいです」 ●月島琉衣(ニナ・イワノワ役) 「出演決定の知らせを聞いた時、とても豪華で素敵な俳優の方々のなかに自分もいることを想像してみたのですが…物凄い衝撃と同時に喜びが湧き上がったことをいまでも鮮明に覚えております。撮影をずっと楽しみにしていたものの、始まったばかりの頃は少し緊張してました。そんな私にそっと寄り添ってくださった母親役の宮沢りえさんの優しさは、ニナとしても私としても現場にスッと溶け込むことができました。クールで賢く見えつつ、どこか影のようなものを感じさせる存在のニナ。皆実さんと心太朗さんと一緒に過ごしていくなかで、本当の自分や様々な愛のかたちを知っていく時間を大切にしながら演じました。『FIRST LOVE』というタイトルがとてもぴったりな北海道の美しい景色を楽しみにしていただきつつ、迫力あるこの物語をぜひ劇場で皆様にご覧いただけたらうれしいです!」 ●寛一郎(グレン・アラキ役) 「連続ドラマがとても人気だったこともありプレッシャーも感じましたが、ラストマンチームに加わることができてうれしかったです。今回福山さんと2人のシーンもけっこうあったのですが、福山さんは誰に対してもフラットに接してくださる方で、映画から参加した僕でもナチュラルに撮影に入っていける環境を作ってくださったと感じています。アラキは謎の組織の最高幹部で、最初脚本を読んだ時は気性が荒いタイプを想像していたのですが、監督と話して逆に物静かな方が怖く見えるんじゃないか、ということでキャラクターを作っていきました。ドラマからの良さも引き継ぎながら、壮大なスケールやアクションなどが更にスケールアップしています。迫力ある映像になっていると思うので、ぜひ映画館に見に来ていただきたいです」 ●谷田歩(トニー・タン役) 「北海道で約2週間程、雪を追いかけて長野や群馬で撮影、ほぼ全てのロケに行かせていただきました。目の見えない捜査官をアテンドするのが自分の役目なのですが、初めましての福山さんは俺が高校生の頃からの憧れの人で、何処を切り取ってもスーパースターの輝きを放っていて、初めはぎこちなくしかコミュニケーションが取れませんでしたが、とても気さくにかかわってくれて、函館でのお食事会は一生のお土産にします!福山さんも仰っていたのですが、ある意味この映画がハンディキャップのある人の星でありたいと。実際にアメリカではそういう捜査官も実在していましたし、自分たちが普段不可能だと思っている事も、案外ファンタジーでもSFでもなくリアルで可能以上の結果を残しているのかも知れません。なのでこの物語が映画やドラマの嘘では無く、在る世界なんだと思って観てくれるとより楽しめる作品になっていると思います」 ●黒田大輔(旗本文則役) 「現場がとても過酷な時でも気持ちの良い雰囲気でしたので、完成がとても楽しみです。福山さん、大雪原で大変な時にスライディングして顔に雪をたくさんかけてしまって、すみませんでした」 ●熊木陸斗(五十嵐役) 「もともと大ファンだった本作に参加できたことを大変光栄に思っております。初めて脚本を拝読した時、テロリストと日本の警察、そしてFBIの駆け引きが生む緊張感に一気に引き込まれ、これにアクションが融合したらいったいどうなっていくのかと、とても楽しみでした。現場では次のシーンのためにスタッフさんたちが雪かきをしていたのですが、率先して雪かきをされていた大泉さんに黒田大輔さんが『このお仕事は長いんですか?』と無茶振りを(笑)。そこから即興コントのようなやりとりが始まり、しばらく盛り上がっていたことが強く印象に残っています。そんな温かな空気が厳しい撮影を支え、作品の隅々にまで息づいていると感じています。ぜひ劇場でご覧いただきたいです」 ●鴨志田媛夢(道警SP役) 「出演が決まった時には既に出来上がったチームに参加することへの不安もありましたが、ドラマ版を観て大泣きした私としては、また最強のバディと会えることが純粋にうれしかったですし、初登場するそれぞれのチームとの化学反応にワクワクしました。本作も皆実と護道の掛け合いが面白いんですが、『この台詞を福山さんが言うんだ』とクスッと笑ったシーンがあり、お客様の反応が楽しみです。また、街なかで撮影したシーンも印象深いです。冬の北海道を舞台に壮大なスケールで描く『映画ラストマン -FIRST LOVE-』は家族みんなで楽しめるなまら面白い作品となっています。ぜひ劇場でお楽しみください」 文/平尾嘉浩