カンボジアからの「かけ子」容疑で男逮捕 「帰りたい」と助け求める

カンボジアから、うその電話をかけ特殊詐欺に関わったとして警視庁は7日、職業不詳見目英明容疑者(46)=東京都西東京市=を詐欺容疑で逮捕し、発表した。「黙秘します」と供述しているという。 特別捜査課によると、見目容疑者は別の人物と共謀して3月下旬~4月中旬、カンボジアから埼玉県入間市の70代女性に対し、山梨県警の警察官などをかたって「マネーロンダリング(資金洗浄)事件の捜査をしたら、あなたが関わっていないか調べる必要がある。口座に送金してください」などとうそを言い、現金2050万円をだまし取った疑いがある。 容疑者は知人から「テレホンアポインターの仕事がある」と紹介され、3月下旬にカンボジアに渡航していた。5月中旬、詐欺の拠点の間を移動中に逃げ出して、「日本に帰りたい」と日本大使館に助けを求めたという。 特別捜査課は10月1日に刑事部に新設された。SNSで緩くつながり事件を起こす「匿名・流動型犯罪グループ」が絡む特殊詐欺事件などを捜査する。(三井新、西岡矩毅)

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