日本サッカー協会(JFA)は7日、影山雅永技術委員長の契約解除を発表した。この件についてJFAは同日に会見を開き、湯川和之専務理事が出席した。 フランス紙『ル・パリジャン』は現地時間6日、児童ポルノ画像の輸入および所持の罪で、影山氏が逮捕されたことを報じた。 同メディアは、「日本サッカー協会の技術委員長であり、元プロ選手でもある影山雅永氏が、児童ポルノ画像の輸入および所持の罪で、今週月曜日にボビニー刑事裁判所(パリ近郊)に出廷した。影山氏は、チリで開催されるU-20ワールドカップに向かう途中、日本からの旅の経由地であるロワシー空港(パリ近郊)で10月2日に逮捕された。客室乗務員により、タブレットで『およそ10歳前後の少女』の映像を視聴しているところを目撃された」と伝えている。 さらに「公判では、影山氏は責任を軽く見せようとし、『AIが生成した創作物であり、あくまで好奇心や芸術的関心から見ていた』と主張した。しかし、裁判所は、AI生成であっても児童ポルノに該当することを明確に指摘し、影山氏が実際の未成年者が関与する映像も検索していた事実を確認した」とも報道。また、すでに有罪判決を受けたとも記した。 そして、JFAは7日の18時頃、影山氏の契約解除を発表。19時から行われた会見では、湯川専務理事が出席し、詳細については「申し訳ないが司法の観点からJFAからの説明はしない」とした。 そのうえで、湯川専務理事によれば、JFAは3日に把握。U-20ワールドカップへ向かう際に影山氏のほかに同乗者はおらず、現在も影山氏は帰国していない。 続いて、影山氏がタブレットで閲覧していたとされる内容についても、詳細はわかっていない模様。湯川専務理事は「報道されている内容について、プライバシー保護の観点から差し控える。今の時点で説明できることはありません」という立場を貫いた。 なお、後任については「委員長の選任については委員会の決議なので、正式な手続きをする。(U-20ワールドカップの)活動中なので代行などを立てないといけない」と説明した。 (取材:加藤健一、文:編集部)