「日本サッカー界の幹部が児童ポルノ画像を閲覧」「客室乗務員がビジネスクラスで目撃」仏紙の報道で全容が明らかに。10年フランス入国禁止、性犯罪者登録…影山氏の主張は?

日本サッカー協会(JFA)が10月7日、影山雅永技術委員長の契約を解除したと発表した。 会見に登壇した湯川和之専務理事は、経緯を次のように報告した。 「本日開催の理事会において、技術委員長職の解除を決議しましたのでご報告いたします。すでにフランスで報道されていますが、(影山氏は)フランスのパリ行きの機内で児童ポルノを閲覧し、パリの空港で拘束され有罪判決を受けたことによるものです。JFAとしては遺憾であり、ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます」 また、宮本恒靖会長は「今回の件はサッカー界として許容できるものではない。これまでも取り組んできたものの、今回のことを契機に、サッカー界のガバナンス・コンプライアンス体制をあらためて見直すとともに、徹底的に強化、改善を覚悟をもって図っていく。そして今一度、JFAの理念に立ち返って行動していく」とコメントした。 同日、フランスの各メディアが影山氏に関する一件を報道。老舗スポーツ紙『L'EQUIPE』では「日本サッカー界の幹部、飛行機内で児童ポルノ画像を所持・閲覧によりフランスで有罪判決」と見出しを打ち、次のように詳細に伝えている。 「JFAの高官が、児童ポルノ画像所持の罪で、ボビニー刑事裁判所から18か月の執行猶予付き懲役と5000ユーロの罰金刑を言い渡されたことが、火曜日に司法関係者の話で明らかになった。 JFAのテクニカルディレクターである58歳のマサナガ・カゲヤマは、チリで開催されているU-20ワールドカップに向けて移動中で、エールフランス便が木曜日にシャルル・ド・ゴール空港に途中着陸した際、逮捕されていた。客室乗務員がビジネスクラスにおいて、ノートパソコンで児童ポルノ画像を閲覧していることに気付き、当局に通報した」 パリ空港で拘束された影山氏は「法廷で事実を認め、『恥ずかしい』と述べ、『フランスではこの行為が禁止されていることを知らなかった』と説明した。彼は『芸術プロジェクトのためであり、人工知能(AI)によって生成された写真である』と主張して、自身の行為を正当化しようと試みた」という。 裁判所は18か月の執行猶予付き懲役と5000ユーロの罰金刑に加え、「10年間、未成年者に関連するあらゆる活動を禁止し、同期間、フランスへの入国を禁止する判決を下した。彼は性犯罪者の司法データベースに登録された」ようだ。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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