架空の人物になりすまし、70代の男性から現金や金地金をだまし取ろうとしたとして、8日、茨城県に住む男(24)が逮捕されました。 詐欺未遂と、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反の疑いで逮捕されたのは、茨城県つくば市に住む、ベトナム国籍の自称技能実習生の男(24)です。 米子警察署によりますと、男は氏名不詳の者らと共謀して、今年5月末、鳥取県米子市の男性(70代)のフェイスブックに女性の振りをしてメッセージを送り、LINEのアカウントを交換。「自分のおじさんのおかげで、投資の儲けが出ている」などとメッセージを送り、投資サイトを紹介しました。 その後、複数回にわたって現金を振り込ませたり受け子に渡させたりし、運用資金として現金860万円を男性からだまし取りました。 さらに、「口座が凍結されている。口座凍結を解除するにはお金を支払う必要がある」などとして、茨城県つくば市内にある男の自宅に現金10万円と男性が所有する金地金250グラム(時価約500万円相当)を送るよう仕向けたということです。 不審に思った男性は消費者センターに電話、その後、警察署を訪れ、詐欺に遭っている旨を届け出ました。 警察は男性に対し、だまされたふりをして茨城県の男の自宅にダミーの荷物を送るよう、いわゆる「だまされた振り作戦」への協力を依頼。 男が届いたダミーの荷物を受けとったところで、張り込んでいた警察が現行犯逮捕しました。 警察は男の認否を明らかにしていませんが、共犯者がいるとみて捜査しています。