携帯電話の「SIMカード」を不正に契約したとして、警視庁特別捜査課などは、詐欺の疑いで、埼玉県川口市の会社員、松本圭太被告(51)と、京都市南区の職業不詳、杉浦綾子被告(49)=いずれも詐欺罪などで起訴=を再逮捕し、埼玉県伊奈町の会社員、矢部雄一容疑者(41)を新たに逮捕した。認否を明らかにしていない。 警視庁によると、松本、杉浦両容疑者は特殊詐欺グループなどに他人名義のSIMカードを供給する「道具屋」で、松本容疑者は主犯格。矢部容疑者は名義を貸して不正契約を行う「購入役」とみられる。同庁はこれまでに、関係先などからSIMカードなど約200枚を押収した。 逮捕容疑は令和2年6月、共謀して、矢部容疑者が自分で利用すると偽って携帯電話販売店との間で回線を契約し、SIMカードなどをだまし取ったとしている。 松本容疑者らは複数のブローカーを介し、「副業セミナー」などの名目で購入役を募集していたとみられ、全容解明を進める。