福岡県須恵町の中学校に勤務する補助教員の男が採用時に偽造された免許の写しを提出したとして逮捕されました。 過去に女子中学生へのわいせつ事件で教員免許を失効したという情報もあり、警察が詳しく調べています。 ■中学校の補助教員 偽造された免許状で採用 自宅からフードをかぶって出てくる男。 偽造有印公文書行使の疑いで逮捕された須恵町の中学校の補助教員、近藤正仁容疑者(66)です。 今年1月下旬、自身の採用をめぐり、偽造された教員免許状の写しを提出した疑いが持たれています。 警察によりますと写しには別の教員の免許状番号が使われていました。 取り調べに対し近藤容疑者は「教員免許状が偽造されたものだと知っていたが、印鑑は偽造していない」などと話し、容疑を一部否認。 ■逮捕前「「何も言わないように言われている」 逮捕前にRKBが直撃した際には次のように答えていました。 近藤正仁容疑者 「何も言わないように言われているので申し訳ないですけど」 ■「エロく見えるよ」学校内で不適切な言動 近藤容疑者をめぐっては別の問題も。 町教育委員会の担当者 「掃除の時間中にですね『その姿はエロく見えるよ』というような発言をした」 9月22日の保護者説明会で、過度なボディータッチなど不適切な言動についても問題となった近藤容疑者。 さらに保護者からは過去に女子中学生へのわいせつ事件で有罪判決を受けて、教員免許を失効した人物ではないかという疑惑の声もあがりました。 保護者 「抜け道をついて出てきていると思うんですよ。教員の採用のシステム上に問題があると思った」 ■「過去に性犯罪で有罪判決受けた人物では」保護者が指摘 文科省は性犯罪などで免許を失効した教職員の情報を確認できるデータベースを構築し、おととしから教育委員会などに採用時の確認を義務付けました。 しかし、町の教育委員会は、「データベースでは該当しなかった」としています。 県外の自治体で交付されたという男の教員免許状。 先週、RKBが教育委員会に取材したところ担当者は「自治体に正式な形で問い合わせておらず警察に任せている」と回答しました。 警察が教員免許状が偽造されたいきさつや動機などを詳しく調べています。