三重県の自動車整備会社で必要な検査を行わず、不正に車検を通していたとして、元社長らが逮捕された事件の裁判で、元社長は起訴内容を認めました。 起訴状などによりますと三重県鈴鹿市の自動車整備会社「リトルガレージ」の元社長・田中正樹被告(60)と従業員だった男ら3人は共謀し、今年4月から5月にかけて、自動車2台に対し車検を行っていないにも関わらず、虚偽の書類を運輸局に提出して不正に車検証を更新し、合計2万7000円を得たとして、虚偽有印公文書作成などの罪に問われています。 津地裁で21日行われた初公判で、田中被告は起訴内容を認めました。元従業員の男は一部、起訴内容を否認しています。 検察側は、田中被告らは約20年にわたり法定点検などを行わないまま不正な車検を繰り返していたと指摘しました。