犯罪捜査に役立てる名目で金融機関から取得した個人の口座情報を、知人の元警察官に漏らしたとして、大阪府警の警部補が逮捕されました。 地方公務員法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪府警羽曳野署に勤務する警部補、草川亮央容疑者(56)と、元警察官で行政書士の道沢正克容疑者(68)です。 警察によりますと、草川容疑者は今年1月から2月、道沢容疑者が営む行政書士事務所で特定の人物の口座情報を取得するよう依頼を受け、捜査で不必要な書類を作成して金融機関から情報を不正入手し、道沢容疑者に漏えいした疑いが持たれています。 警察の調べに対して草川容疑者は容疑を認め、道沢容疑者は一部否認しているということです。 警察によりますと、2人はかつて詐欺や汚職事件を捜査する大阪府警捜査2課で同時期に勤務していたということで、他にも余罪がないか捜査を進めています。