電話詐欺に関与し、現金を受け取ろうとした受け子とみられる男が25日、警察による「だまされた振り作戦」で現行犯逮捕されました。 詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、自称・群馬県太田市の無職、大沢結輝叶容疑者（21）です。 警察によりますと、今月2日から22日までの間、甲府市に住む70代男性の家の固定電話に息子をかたる男から「5年前から始めたビットコインでもうけが出たが、税金を支払わなければならない」などと電話がありました。 男から現金600万円を埼玉県内のアパートに送るように言われ、詐欺だと気づいた男性は警察に通報。警察は「だまされた振り作戦」を展開し、現金のダミーを指示された日時に宅配便で送りました。 25日、現金を受け取ろうと、弁護士になりすました大沢容疑者がアパートの部屋を訪れたところを警戒中の警察官が職務質問し、詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕しました。警察の調べに対し、大沢容疑者は「事件については話せません」と黙秘しているということです。 被害者の男性は今月17日にも同じ手口で、現金700万円をだましとられています。 警察は組織的な犯行とみて、2つの事件の関連や共犯者などについても調べています。