2022年10月29日、韓国ソウルの繁華街「梨泰院(イテウォン)」は大混雑を極めていた。新型コロナ規制開けのハロウィンシーズン、しかも土曜日。次から次へと押し寄せる人波は、ついに惨劇へとつながってしまう。地下鉄駅近くの坂で300人以上が折り重なる群衆雪崩が発生したのは、午後10時15分頃のことだった。 最終的な死者数は日本人2人を含む159人、負傷者数は196人。日本でも大きく注目されたこの事故はどのようにして起こったのか。事故発生後の現場に居合わせた日本人女性の生々しい証言などで振り返る。 (以下、「週刊新潮」2022年11月10日号「危機一髪の日本人観光客が証言! 韓国『ハロウィン154人圧死』でエネルギー大爆発の真因」を再編集しました。文中の年齢、肩書等は掲載当時のものです) ***