逮捕された2人のうち1人を釈放、襲撃阻止しようとした乗務員重体 英列車刺傷事件

(CNN) 英イングランド中部で1日夜、ロンドン行きの列車の乗客が刃物で襲われて負傷した事件で、英交通警察(BTP)は2日、直後に逮捕した容疑者2人のうち1人を釈放したと発表した。この事件では9人が命にかかわる重傷を負い、うち1人は2日夜現在も命が危ぶまれる状態が続いている。 事件は現地時間の1日午後7時40分ごろ、北部ドンカスター発ロンドン行きのロンドン北東鉄道(LNER)車内で発生。交通警察の2日の発表によると、通報を受けて警察が直後に殺人未遂容疑で逮捕した英国籍の容疑者2人のうち、35歳の男性は関与していなかったことが確認されたため釈放した。 もう1人の32歳の男は引き続き留置されている。この男はイングランド東部のピーターバラ出身で、襲撃の直前に列車に乗車していた。 警察は、事件に関与した容疑者はこの男1人だけだったと見ている。動機については警察が引き続き捜査を続けているが、当局はテロ関連だったことをうかがわせる痕跡はないとの見方を示していた。 この事件では計11人が病院で手当てを受けた。うち10人は救急車で搬送されたが、9人は命に別条はなかった。 2日夜現在も重体となっている男性はLNERの乗務員で、警察によると、襲撃を阻止しようとする姿が防犯カメラに映っていた。 「列車の防犯カメラを検証した結果、彼の行動はまさに英雄だった。そのおかげで多くの命が救われたことは間違いない」と警察は述べている。

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