11月2日午後10時ごろ、韓国・ソウルの繁華街、東大門駅近くの交差点で、日本から観光で訪れていた母親と娘が飲酒運転の車にはねられ、58歳の母親が搬送先の病院で死亡。38歳の娘は肋骨を折るなどの重傷を負いました。 警察は、現場で車を運転していた30代の男を拘束。 男は近くの食堂で焼酎3本を飲み、泥酔状態で約1kmもの距離を運転していたといいます。 男からは、免許取り消しに相当する高い濃度のアルコールが検出されました。 男は調べに対し容疑を認めていて、警察は飲酒運転などの疑いで逮捕状を請求したということです。 ◆韓国の飲酒運転摘発件数は日本の約6倍…再犯率は43.6% なぜ、男は免許が取り消されるレベルのアルコールを摂取しながら車を運転したのでしょうか? サムスン火災交通安全文化研究所によると、韓国の2023年飲酒運転摘発件数は、日本の2万1467件に比べ、13万150件と約6倍。再犯率は43.6%(2019年〜2023年)だといいます。 なぜ、韓国と日本でこれほど数字の差があるのでしょうか? 一つ考えられるのが日本の規制強化の早さです。日本は韓国より20年近く早い2001年から飲酒運転の規制を強化。交通安全文化を早く成熟させたことが韓国と比べ摘発件数が少ない要因の1つと分析しています。 谷原章介キャスター: 僕も何度も韓国に行ったことありますが、ここまで交通事故が多いっていうイメージじゃなかったですね。 豊崎由里絵氏: 私は何度も韓国に行きまして、アメリカとかヨーロッパでは夜出歩かないようにしようと思いますけど、韓国だと別に気にしないですよね。気をつけるとか、罰則を強化するとかでは、きっともう「飲酒運転はゼロ」にはならないわけじゃないですか。 日本が先駆けて、例えば呼気を感知して運転ができなくなるようなシステムとかを先に導入して、それをまた世界に輸出していくみたいな国になれたらと思いますね。 谷原章介キャスター: 旅先ってちょっと気が緩んで周りへの注意が散漫になってしまうことって多いと思うんですけど、今回の事故現場の状況を見ると、真っ暗な中いきなりあのスピードで突っ込んでこられた訳ですよね…、これって気をつける・気をつけないの問題じゃないですよね。 佐々木恭子キャスター: 韓国、近くて気軽に行ける旅行先だけに、何かあった場合どこに連絡しようとか毎回ちゃんと調べてないなということを自分で思いました。 宮澤智アナウンサー: 保険会社に入っておくということも大事ですし、行った先の現地の緊急番号というのも事前に調べておくのが大事だなと改めて思いました。 (「サン!シャイン」11月4日放送より)