女性店員に売春させた疑いで、東京・池袋のガールズバー店長らが逮捕された事件で、この女性に暴行するなどしてバーで働かせたとして、警視庁保安課は5日までに、労働基準法違反(強制労働)容疑で、店長の鈴木麻央耶容疑者(39)と店員田野和彩容疑者(21)を再逮捕した。 いずれも容疑を認めている。 再逮捕容疑は昨年10月~今年7月ごろ、「お前は接客態度が悪いから稼げない」などと言い、20代の女性店員の頭を空き瓶で殴るなど、日常的に暴行を加えて店での労働を強制した疑い。 同課によると、女性は昨年9月ごろに入店し、翌月ごろには暴力を振るわれるようになった。鈴木容疑者が店内で女性に暴行する際、田野容疑者が他の店員を遠ざけていたほか、鈴木容疑者は暴行する様子を動画で撮影し、田野容疑者と共有していた。 両容疑者は女性に、性的な接触を伴うキャバクラでの勤務も強要。計4店舗で働かせ、給料はすべて鈴木容疑者に渡すよう指示していた。 同課は、全地球測位システム(GPS)で女性の行動を監視し、新宿区立大久保公園付近で売春させたなどとして、両容疑者を売春防止法違反容疑で10月に逮捕していた。