先月15日、鶴ヶ島市の老人ホームで入所者の女性2人が死亡し、このうち1人に対する殺人の容疑で逮捕された元職員の男が、事件前、熊谷市内の飲食店に侵入し、現金2万円を盗んだとして再逮捕されました。 男は「生活費を得るため」などと話しているということです。 事件は、先月15日鶴ヶ島市若葉の「若葉ナーシングホーム」で、小林登志子さん(89)と上井アキ子さん(89)が死亡したもので、小林さんを刃物で刺して殺害したとして、元職員で熊谷市箱田の無職 木村斗哉容疑者(22)が殺人の疑いで逮捕・送検されました。 その後の捜査で、先月12日から事件前日の14日までに、熊谷市内の飲食店に侵入し、現金2万円を盗んだとして、警察は窃盗などの疑いで木村容疑者を再逮捕しました。 木村容疑者は、店舗のシャッター脇にあるダイヤルロックがついたキーボックスの4桁の暗証番号を解除し、中に入っていた鍵を使って店内に侵入したとみられています。 警察の調べに対し、木村容疑者は「生活費を得るため」と容疑を認めているということです。 警察は、殺人と窃盗の動機に関連があるかなど詳しく調べています。