「4日からものすごい数のパトカーが来ていて『なんだろう?』と思ってたんですけど、ニュースで事件のことを知って驚きました」 11月4日、東京・世田谷区松原のマンションで、生後約3カ月の女の子が死亡しているのが見つかった。同日、殺人の疑いで、女の子の母親である鈴木沙月容疑者(28)を逮捕した。冒頭の、コメントは事件現場となったマンションの近くに住む住民だ。 各メディアによると、沙月容疑者は、3日夜に長女である優愛ちゃんを刃物で切りつけて殺害した疑いを持たれており、4日午前6時半すぎに、自ら「ごめんなさい。私は死ねなかった。赤ちゃんをやった」と110番通報をしたという。そして、警察官が駆けつけたものの、優愛ちゃんはすでに亡くなっていた。 また、警察の取り調べに対し、沙月容疑者は容疑を認めた上で、「主人と離婚の話が進んでいて、親権を取られるくらいなら娘を殺して自分も死のうと思った」と供述していることも報じられている。 現場は世田谷区内にある閑静な住宅街に立つマンションで、間取りは1LDKを中心とした物件だ。隣には保育園があり子供たちの声が響いてくる、子育てにはうってつけの場所だったのだが――。 夫と優愛ちゃんの3人で暮らしており、沙月容疑者は骨に関する先天性疾患を抱えていたという。冒頭の住人が夫婦生活について言う。 「ここに住んでる人は、ほとんどサラリーマンで、昼間には人もあまり見かけませんね。ご夫婦のことは何度か見かけたことはあります。週に何度かタクシーをマンション前に呼んでね、つい先週もエントランスが階段だからその度にご主人が甲斐甲斐しく手伝っている感じでしたけど……。 ニュースで、沙月さんが離婚で悩んでいたと知りましたが、思い返すと、二人が仲良く会話をしているところはほとんど見たことがありません。仲がいいというよりは淡々とタクシーに乗り込むのを手伝っていた印象ですね。赤ちゃんの姿は一度も見ていなかったので、報道で赤ちゃんがいたことを知って驚きました。お身体のこともあるし、どこかに預けていたのでしょうか……」 SNS上では、そこでは、夫との不和など悲痛な悩みを訴える沙月容疑者のものと思われるSNSアカウントが報告されており、一刻も早い事件の全容解明が待たれる。