【独自】熊本・小国町贈収賄事件 接待側社長、賄賂性を否定

小国町職員が町発注工事の指名業者から飲食や宿泊の接待を繰り返し受けたとされる贈収賄事件で、贈賄容疑で熊本県警に逮捕された建設会社社長(60)が容疑を否認し、「友人としての飲食だった」という趣旨の供述をしていることが7日、捜査関係者らへの取材で分かった。 収賄容疑で逮捕された町職員の前建設課長(60)は容疑を認め、「公務員として接待を受けるべきではなかった」と供述しているという。 県警は町建設業協会長を務める社長が、当時建設課長だった職員に対し、「町発注工事の指名競争入札に町内9業者を選定したことへの謝礼」などとして計約52万円相当の飲食や宿泊を接待したとみている。 町関係者によると、2人は地元中学の先輩後輩で、長年にわたり飲食をともにする機会があり、後輩である社長がおごることが多かったという。社長はこうした関係から、飲食や宿泊代の賄賂性を否定しているとみられる。 県警は2人の私的な関係を把握した上で、町幹部と指名業者の間での接待行為が贈収賄に当たるとみている。

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