北海道むかわ町で55歳の男性の遺体が見つかった事件で、警察は死体遺棄の疑いで起訴されていた50歳の男を殺人の疑いでも追送検しました。 殺人の疑いで追送検されたのは、札幌市白石区の会社役員・大上文彦容疑者(50)です。 大上容疑者は8月2日夜、札幌市白石区の路上で、知人の西村隆行さん(55)の胸を包丁で刺して殺害した疑いが持たれています。 西村さんは翌3日未明、むかわ町の山中に埋められたとみられ、約1か月半後の9月19日、遺体で発見されました。死因は出血性ショックでした。 大上容疑者は当初、傷害と死体遺棄の疑いで逮捕され、死体遺棄の容疑で起訴されていましたが、捜査関係者よりますと、西村さんの遺体には複数の刺し傷があり、一部は内臓まで達していたことなどから、殺意があったと判断。10日に追送検しました。 大上容疑者は警察の取り調べに対し、「自分を襲いに来たと思い、抵抗するためにナイフで刺した」と話しているということです。 また、西村さんを連れ去った理由については、「西村を隠すため」「知人に(遺棄について)電話した」などと話しています。