娘に食事与えず体重3分の2に 保護責任者遺棄容疑で30代母親と20代夫を逮捕へ

同居する女児に十分な食事を与えず衰弱させたなどとして、警視庁捜査1課は11日にも、保護責任者遺棄の疑いで、東京都内に住む30代の母親と、内縁関係にある20代の夫を逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。女児の顔や体にはやけどやあざがあり、警視庁は2人がネグレクト(育児放棄)や身体的な虐待をしていたとみて捜査している。 捜査関係者によると、2人は女児に1日1食しか食事を与えないなどして低栄養状態にし、少なくとも7月中旬ごろには低栄養状態で自力歩行が困難だったことを認識しながら、適切な医療措置も受けさせずに放置したなどの疑いがもたれている。女児は同年代の3分の2程度の体重しかないほど衰弱していたとみられるが、命に別条はなく、回復傾向にあるという。 8月初旬、女児が母親の知人宅に預けられた際、偶然訪れた学童職員がやせ細った姿を見て虐待を疑い、児童相談所に連絡。児相からの通報を受けて捜査していた警視庁が9月、家宅捜索を行い、押収した室内に設置されていた見守りカメラやスマートフォンなどから、女児のきょうだいに対する虐待の画像を確認。10月に2回、母親と夫を暴行容疑で逮捕していた。「育児に余裕がなかった」などと話しているという。

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