ことし6月、川越市の高齢男性に警察官などを名乗ってうその電話をかけ、時価およそ4600万円相当の金塊をだまし取ったなどとして、警察は11日、男女5人を逮捕しました。 ことしに入り県内外では同様の手口でほかにもおよそ4億円の被害が確認されていて、警察が関連を調べています。 詐欺などの疑いで逮捕されたのは、会社役員で東京都豊島区の成瀬暁太郎容疑者(36)と、同じく会社役員の中国籍で上尾市上の沢田明容疑者(50)ら男女5人です。 警察によりますと、5人は何者かと共謀して、ことし6月、川越市に住む当時74歳の男性に警察官などを名乗り、「事件で300人が詐欺の犯人として浮上し、あなたの名前が載っています」「口座にあるお金を調査するので、口座残高を金に換えてください」などとうその電話をかけました。 そのうえで、7月に被害者の自宅で金塊27個、時価およそ4600万円相当をだまし取ったあと、東京都台東区の金属買い取り業者でうその事実を伝えて、金塊27個を売却した疑いが持たれています。 店舗の防犯カメラの捜査などで、犯行を特定したということです。 5人は、いずれも容疑を否認しているということです。 ことしに入り県内外では、同様の手口による被害がほかにもおよそ4億円確認されていることから、警察が関連を調べています。