清原博弁護士 名古屋主婦殺害で容疑者の黙秘&供述拒否に見解「黙秘をひきょうと言うのはおかしい」

国際弁護士の清原博氏が12日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、名古屋市で99年に起きた主婦殺害事件で逮捕された容疑者が供述を拒否していることについて見解を示した。 名古屋市西区のアパートで99年11月、主婦の高羽奈美子さん(当時32)が刺され死亡した事件で、愛知県警は先月31日、夫の高校の同級生だった安福久美子容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。被害者の夫・高羽悟さん(69)は、犯行現場の部屋を26年にわたり家賃を払い、現場を保存し続けた。執念が実っての逮捕劇だった。安福容疑者は逮捕当初、調べに応じていたものの、捜査関係者によると、その後は一転して黙秘。取り調べも拒否しているという。 清原氏は「殺人容疑での逮捕ですから、裁判になれば裁判員裁判。裁判員裁判となれば、取り調べは全て録音、録画してあるはずです」と説明。「取り調べに違法な点、やりすぎな点があれば、後で検証できる」とも話した。 容疑者には黙秘権が保障されている。清原氏は「裁判に臨む前から、容疑者が何もしゃべりたくないのにどんどんしゃべるという義務はないんですよ。しゃべればしゃべるほど、捜査側に今後の裁判の手の内を明かすことになる。それは不利になってしまうということもある」と解説。「容疑者の憲法で保障された権利として、黙秘していることがひきょうだと言うのはおかしい、ということは言っておきたい」と述べた。

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