インド人を在留資格外で働かせた疑い 埼玉の野菜加工会社社長ら逮捕

高度人材が対象の在留資格「技術・人文知識・国際業務(技人国)」の外国人を資格外の野菜加工場で働かせたとして、警視庁国際犯罪対策課は13日、埼玉県深谷市の野菜加工・販売会社「ベジミール」社長の石井誠(48)ら2容疑者を入管法違反(不法就労助長)容疑で逮捕したと発表した。工場ではインド国籍の男性らが低温の環境下で夜間に働かされていたとみられる。 もう1人は、バングラデシュ国籍の人事部長、チョウドリ・ハミド・ホセイン容疑者(47)。容疑は2024年7月~25年10月、自社工場で「技人国」の在留資格を持つインド国籍の男性3人に資格外の野菜加工作業をさせたとしている。 国際犯罪対策課によると、石井容疑者は「全く知らなかった」、チョウドリ容疑者は「悪いと分かって資格外の外国人を雇用した。最低賃金で働いてくれるし、会社を大きくするためだった」と供述している。 男性らはインドで日本の働き口を紹介するブローカーに60万~80万ルピー(108万~140万円)を払って来日。東京都内のソフトウエア会社を勤務先とした虚偽の書類を提出して「技人国」の在留資格を取っていた。男性らは専門知識がないことを自覚していたが、ブローカーの指南があったという。来日後に友人の紹介を受け、ベジミールで働いていた。【朝比奈由佳】

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