「エビス電力」の名称で事業展開する家庭用電力供給の勧誘で、電気料金が安くなるなどと噓を言い契約を締結したなどとして、京都府警は13日、特定商取引法違反(不実告知など)の疑いで、東京都目黒区の電力小売り会社役員、山本晶太郎容疑者(35)=千葉県船橋市本町=ら3人と、同社から勧誘業務を請け負っていた京都市山科区音羽乙出町の会社役員、好田有人容疑者(30)を逮捕した。府警は4人の認否を明らかにしていない。 4人の逮捕容疑は共謀し、令和6年6~10月、京都市内の21~70歳の男性3人の自宅を訪問。「電気メータが最新になり、検針員がいらなくなった」、「人件費が安くなり、毎月の電気代を10%ほど安くできる」などと噓を言い、電力供給契約を締結し、法令で定められた書面を交付しなかったなどとしている。 府警によると、この電力小売り会社はエビス電力の名称で事業を展開し、全国69カ所の代理店を通じて約3万4千人の顧客と契約。令和5年12月から6年11月までで約31億円の売り上げを計上した。府警は令和6年5月、契約者から「電気契約を変更したが記載した書類を営業員が持って帰った」などと相談があり捜査を開始。余罪を調べている。